リジェネフロ、京都大学CiRA、東洋製罐グループホールディングス、島津製作所が共同研究契約を締結 共同研究により肝硬変の進行を抑制する新規細胞療法を開発
リジェネフロ株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役:森中紹文、以下「リジェネフロ」)は、国立大学法人京都大学 iPS細胞研究所(本部:京都市左京区、所長: 髙橋淳、以下「CiRA」)、
東洋製罐グループホールディングス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:大塚一男、以下「東洋製罐グループホールディングス」)、株式会社島津製作所(本社:京都市中京区、代表取締役社長:山本靖則、以下「島津製作所」)とiPS細胞を用いた肝硬変に対する細胞療法を開発する共同研究を締結したことを発表します。
本共同研究では、臨床試験に使用可能な他人由来iPS細胞から2次元および3次元培養を組み合わせた移植用肝細胞塊の製造法を確立し、ラット等の肝硬変モデルを用いて、細胞療法の薬効と安全性を評価し、肝細胞が産生する治療効果物質の同定と機序解明を行ってまいります。
リジェネフロは、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)増殖分化機構研究部門の長船健二教授の研究成果を基に、2019年9月に設立されたスタートアップ企業です。長船教授は胎生期の腎前駆細胞の一種であるネフロン前駆細胞[注1]の存在を世界で初めて発見したのを皮切りに、iPS細胞からネフロン前駆細胞を高効率に作製する技術の確立等に成功してきました。リジェネフロはこの細胞を用いた細胞医薬の実用化に取り組み、慢性腎臓病を適応症に承認取得を目指しております。
また長船教授は、腎臓に加え肝臓領域においても、iPS細胞からの分化誘導による細胞医薬の開発及び疾患モデルの作製に取り組んでまいりました。リジェネフロは、慢性腎臓病の治療法開発に加え、肝臓領域においても肝硬変等の治療法を開発してまいります。
リジェネフロはこのたびのCiRA、東洋製罐グループホールディングス、島津製作所との共同研究契約の締結により、肝疾患に苦しむ患者さんの生活の質(QOL)を改善し社会に貢献するという使命のもと、事業を加速してまいります。
[注1]ネフロン前駆細胞
腎臓において尿を産生するネフロン(糸球体と尿細管)という組織を作り出す細胞。 尿の排出路である集合管、下部尿路系のもとになる細胞や、腎臓組織の隙間を埋める間質の前駆細胞は別に存在します。
<リジェネフロの概要>
リジェネフロ株式会社
代表取締役:森中紹文
住所:京都市左京区吉田下阿達町46-29
京都大学医薬系総合研究棟409s号室
事業内容:腎疾患治療薬の研究開発・生産・販売
設立:2019年9月
URL:https://regenephro.co.jp
<CiRAの概要>
国立大学法人京都大学 iPS 細胞研究所
所長:髙橋淳
住所:京都市左京区聖護院川原町53番地
担当部署:京都大学iPS細胞研究所 長船研究室
設立:2010年4月
URL:https://www.kyoto-u.ac.jp/ja
<東洋製罐グループホールディングスの概要>
東洋製罐グループホールディングス株式会社
代表取締役社長:大塚一男
住所:東京都品川区東五反田二丁目18番1号
事業内容:グループ会社の経営管理等
設立:1917年6月
URL:https://www.tskg-hd.com/
<島津製作所の概要>
株式会社島津製作所
代表取締役社長:山本靖則
住所:京都市中京区西ノ京桑原町1番地
事業内容:計測機器、医用機器、産業機器、航空機器等の製造・販売
設立:1917年9月
URL:https://www.shimadzu.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ】
リジェネフロ株式会社
山口勝久(取締役CFO)
TEL:075-744-6858
E-mail:info@regenephro.co.jp